ChatGPTユーザー動向と教育現場での活用

OpenAI Education Forum Tokyo 2025年3月 レポート

ユーザー統計

世界のウィークリーユーザー

4億人

35歳以下のユーザー比率

80%

5人に4人が35歳以下

日本の主要ユーザー層

18~24歳

大学生が最多

ChatGPT Edu(教育機関向けプラン)

2024年から提供開始された教育機関向けの特別プラン

データセキュリティ

ChatGPT Edu内でのやりとりデータはAI学習に利用されない

システム連携

教育機関が持つ学生情報システムとChatGPTを連携可能

不正利用防止

やりとりのデータは教育機関内で保管され、不正利用をチェック可能

安全な活用

学生と教員が安全かつ効率的にChatGPTを活用できる環境を提供

導入事例

教育機関 導入時期 活用方法
アリゾナ州立大学 2024年初頭
  • 250以上のプロジェクトを実施
  • 学生:模擬面接の練習
  • 教員:カリキュラム改善、新コース提供
滋賀大学 2024年3月12日
(日本初)
  • プログラミング習得の補助
  • 語学学習に活用

教育現場での活用事例

東京大学の事例

東京大学がAIを研究する山崎俊彦教授によれば、語学の授業で生成AI利用を許可した結果:

「当初の見込みを大幅に超えて実力を伸ばす学生が出てきた」
「学びを深める、高めるチャンスがAIによって生まれたのではないか」
「それは語学だけでなく、色んなところで起こっていくのではないかと思っている」

今後の課題と展望

二つの重要キーワード

「丸投げ」問題

AIに全てを委ねてしまう世界は避けられない

「動機付け」の重要性

AIが学びを動機づけする存在になることの可能性

Sakana AI 秋葉拓哉氏の見解

「人間は別にしないといけないから勉強しているわけではなく、豊かになるためにやっている。GPT-4.5のように人間をよく理解し、高い説得力を持って、取り組み方を提案するパーソナルコーチのような存在になるのではないか」

「ただ正解を与えるだけでなく、その人間を導くようなAIが、一つの可能性として面白いAIかなと考えている」