Apple Watchは主にユーザーの身体の動きから、睡眠のどの段階にあるか推測するシステムを採用しています。睡眠段階を理解することで、自分の睡眠の質をより詳しく知ることができます。
注意点: Apple Watchにおける「コア睡眠」は一般的な科学文献での定義とは異なります。Apple Watchでは「軽い睡眠」を意味します。
睡眠段階 | Apple Watchでの表示 | 科学的分類 | 正常な割合 | 8時間睡眠での時間 | 特徴 |
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非常に軽い眠り | コア睡眠 | N1 | 約5% | 約24分 | 入眠期、数分間のみ続く |
軽い眠り | コア睡眠 | N2 | 約45% | 約3時間36分 | 睡眠紡錘とK複合体が出現、記憶の定着 |
深い眠り | 深い睡眠 | N3 | 約25% | 約2時間 | 徐波睡眠、身体の回復・修復が進む |
夢を見る睡眠 | レム睡眠 | REM | 約25% | 約2時間 | 急速眼球運動、脳が活発、夢を見る |
Apple Watchでは「コア睡眠」は「軽い睡眠」(N1-N2段階)を指します。特に睡眠時間の約半分を占めるN2段階が中心です。
Appleが「軽い睡眠」という用語を避けた理由は、「軽い」という言葉がこの睡眠段階の重要性を過小評価させる可能性があると考えたためです。
1980年代の睡眠科学者James Horne氏は「コア睡眠」を最初の数回の睡眠サイクルと定義し、人間が機能するために必要な「義務的」睡眠と説明しました。
また、別の定義では深い睡眠(N3-N4段階)を「コア睡眠」と呼ぶこともあります。
多相性睡眠(昼寝を複数回取る睡眠法)では、1日のうちでもっとも長い睡眠時間を「コア睡眠」と呼びます。
これは昼寝よりも長い睡眠時間を指し、通常は夜間に取る睡眠を意味します。
Apple Watchにおける「コア睡眠」は、科学的には「軽い睡眠」(N1-N2段階)を意味します。一晩の睡眠の約半分を占める重要な段階です。より良い睡眠のためには、全体的な睡眠の質を高めることが大切です。
ウェアラブル端末の睡眠段階測定は完全に正確ではないことを念頭に置きつつ、全体的な睡眠パターンを把握するための参考として活用するのが良いでしょう。