従来のフィッシングメールに加え、Googleカレンダーの招待機能を悪用した新しい攻撃手法が出現しています。この手法では、攻撃者が会議招待を装ってユーザーのログイン情報を盗み出します。
攻撃者は実在の企業・役員になりすまし、オンライン会議への招待メールをGoogleカレンダー経由で送信します。
ユーザーが招待を信頼して「参加」ボタンをクリックします。
Googleに似せた偽のログイン画面が表示され、ログイン情報の入力を求められます。
入力されたログイン情報を使い、メール、カレンダー、ドキュメント、写真などの情報にアクセスされます。
チェック・ポイント社は、Google図形描画を悪用したフィッシング攻撃も確認しています。この攻撃では:
Googleのサービスが狙われる主な理由は以下の通りです:
Googleは「知っているユーザーから届いた場合のみ」を有効にすることを推奨しています。
対策 | 詳細 | 効果 |
---|---|---|
Googleカレンダー設定変更 | 「知っているユーザーから届いた場合のみ」を有効化 | 不審な招待に警告表示 |
多要素認証 | IDとパスワード以外にスマートフォンの生体認証などを追加 | IDとパスワードが流出しても不正ログインを防止 |
メールセキュリティ | 高度なメールセキュリティツールの導入 | フィッシングメールの検知率向上 |
不審な招待の確認 | メール以外の方法で送信者に確認 | なりすましの見極め |
セキュリティツール | Googleサービスと連携アプリの不審な動きを検知 | 攻撃の早期発見 |
重要ポイント:ログインが求められた際は反射的に入力せず、本当に信頼できるか再確認しましょう。メールを開いたりリンクをクリックしただけでは危険はありませんが、ログイン情報を入力した時点で情報が漏洩します。