肝臓の健康と適切なアルコール摂取に関する解説です。医学の進歩により、肝臓が健康長寿の鍵となる臓器であることがわかってきており、脂肪肝は以前考えられていたより深刻な疾患だと判明しています。
アルコールと太りやすさの関係
- 結論: 「お酒で太る」というのはウソです
- アルコール自体のカロリーは高い(ビール500ml = 約200kcal = ご飯1膳分)が、そのエネルギーの多くはすぐに熱量として放出される
- このためアルコールは「エンプティカロリー」と呼ばれ、体内に蓄積されにくい
- 太る本当の原因: お酒と一緒に食べる「つまみ」(酒太りの原因の9割)
要注意な食べ物とおすすめ食品
要注意なつまみ(糖質が多いもの)
- フライドポテト
- ポテトサラダ
- 肉じゃが
- ピザ
- チヂミ
- たこ焼き
- 焼きそば
- フルーツ盛り合わせ
- ラーメン(締めの一品として)
- お茶漬け(締めの一品として)
おすすめのつまみ(糖質が少なく、たんぱく質や食物繊維が多いもの)
- 枝豆
- 冷奴
- お刺身
- 唐揚げ
- ナッツ類
- チーズ
- だし巻き卵
- きのこホイル焼き
- 野菜サラダ
- 冷やしトマト
注意点: つまみなしでアルコールだけを飲むのは肝臓への負担が大きく「肝臓いじめ」になるのでNG
アルコール飲料の選び方
太りやすく肝臓に悪いお酒
- 糖質が多い醸造酒(ビール、日本酒、ワイン)
- 甘いアルコール(梅酒、甘酒)
- 果糖ブドウ糖液糖入りの甘い缶チューハイ
- 最も要注意: ストロング系缶チューハイ(9%の缶チューハイ500mlは43%のウイスキーロック3.5杯分に相当)
太りにくく肝臓に悪くないお酒
- 糖質ゼロの蒸留酒(ウイスキー、ブランデー、焼酎)
健康的な飲酒のポイント
- 適量を守る
- 糖質の少ないつまみを選ぶ
- 糖質の多い甘い酒を控える
これらを実践すれば、肥満や脂肪肝を進行させることなく、80歳、90歳、さらには100歳までアルコールを楽しむことができるでしょう。真の「節度ある飲み方」とは、アルコールを人生の良き伴侶として末永く付き合っていくことです。
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