Deep Researchによると、2025年3月に実施した某所アンケートから、スマートフォンユーザーのデータ通信利用実態が明らかになりました。5G普及が進む中、実際のデータ消費量と対処法について349人から回答が集まりました。
毎月のデータ使用量
多くのユーザーは比較的少ないデータ量で運用していることが判明しました。最も多かったのは「1GB以上5GB未満」で全体の32%を占めます。
データ使用量 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
1GB未満 | 50件 | 14% |
1GB以上5GB未満 | 113件 | 32% |
5GB以上10GB未満 | 59件 | 17% |
10GB以上20GB未満 | 37件 | 11% |
20GB以上30GB未満 | 25件 | 7% |
30GB以上50GB未満 | 22件 | 6% |
50GB以上100GB未満 | 20件 | 6% |
100GB以上 | 15件 | 4% |
その他 | 8件 | 2% |
合計 | 349件 | 100% |
興味深いことに、「その他」の回答では300GB、400GB前後、500GBという大容量ユーザーも存在し、中には1200GB(1.2TB)を超える超大量消費者も報告されています。
データ容量不足時の対処法
データ容量が足りなくなった場合の対処法についても調査されました。最も多かったのは「データ容量が不足することはない」で63.2%を占めています。
対処法 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
不足分をチャージする | 18件 | 5.3% |
低速でも1Mbps以上なので、そのまま使い続ける | 25件 | 7.4% |
1Mbps未満の低速だが、そのまま使い続ける | 30件 | 8.8% |
家族からデータをシェアしてもらう | 1件 | 0.3% |
サブ回線を使う | 39件 | 11.5% |
データ容量が不足することはない | 215件 | 63.2% |
その他 | 12件 | 3.5% |
合計 | 340件 | 100% |
分析と考察
データ使用量の傾向
- キャリア(MNO)が大容量・使い放題プランを主流としている一方で、実際には小容量ユーザーが多数派
- 1GB未満の14%は、主にWi-Fiを活用してモバイルデータ通信を抑制している可能性が高い
- 大容量(20GB以上)ユーザーも約23%存在し、動画視聴やゲームダウンロードなど高データ消費コンテンツの利用者層が一定数いることが分かる
データ不足時の対応
- ユーザーの63.2%は月間データ容量を使い切ることがなく、計画的な利用や無制限プランでストレスフリーな環境を実現
- サブ回線の活用(11.5%)が2番目に多く、1000円未満やワンコイン程度の格安サブ回線を上手に組み合わせる利用形態が浸透
- 速度制限時にも我慢して使い続けるユーザーが合計16.2%(1Mbps未満:8.8%、1Mbps以上:7.4%)おり、データチャージより低速でも継続利用を選ぶ傾向
その他の興味深い回答
- 定期的なデータ使用量監視で不足を予防
- コンビニでデータチャージカード購入(au)
- 月の切り替わりまで我慢
- 15年以上(180ヶ月)1GBを超えたことがない長期節約ユーザーの存在
- Wi-Fiレンタルルーターの購入
このアンケート結果から、スマートフォンユーザーは自身の使用パターンに合わせてデータプランを選択し、多くの人が無駄なくデータ通信を活用していることが明らかになりました。また、データ容量不足時には多様な対処法があり、それぞれのニーズや状況に応じた選択肢が広がっています。
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