OpenAI Japanが開催した教育業界向けイベント「OpenAI Education Forum Tokyo」で、ChatGPTの利用動向に関する興味深いデータが明らかになりました。
利用者統計
項目 | データ |
---|---|
世界のウィークリーユーザー数 | 4億人 |
35歳以下のユーザー比率 | 80%(5人に4人) |
主要ユーザー層 | 大学生(特に18〜24歳) |
日本のユーザー数 | 「何百万人も」 |
ChatGPT Eduの特徴と導入事例
ChatGPT Eduは2024年から提供されている教育機関向けプランで、以下の特徴があります:
- 教育機関の学生情報システムとChatGPTの連携
- やり取りデータはAI学習に利用されない
- データは教育機関内で保管され、不正利用のチェックが可能
導入事例
教育機関 | 導入時期 | 活用内容 |
---|---|---|
アリゾナ州立大学 | 2024年初頭 | 250以上のプロジェクト実施、模擬面接練習、カリキュラム改善 |
滋賀大学 | 2024年 | 日本初導入、プログラミング習得補助、語学学習に活用 |
東京大学 | – | 語学授業でのAI利用許可により学生の実力が向上 |
教育現場でのAI活用に関する見解
イベントでは、複数の教育関係者がAI活用について意見を述べました:
- 東京大学 山崎俊彦教授: 「AIによって学びを深める、高めるチャンスが生まれた」「語学だけでなく様々な分野で効果が期待できる」
- Sakana AI 秋葉拓哉氏: 今後の課題として「丸投げ」と「動機付け」を挙げ、「AIに丸投げする世界は避けられない」と予測する一方で、「AIが学びを動機付けしてくれる」ことの重要性を強調
- 秋葉氏の展望: 「GPT-4.5のように人間をよく理解し、高い説得力を持って取り組みを提案するパーソナルコーチのようなAI」の可能性に期待
教育現場でのChatGPT活用は始まったばかりですが、単なる回答ツールから学習の動機付けや個人に合わせた指導へと進化することで、より深い学びの可能性が広がりつつあります。
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