Microsoft Copilotとは?基礎知識や使い方

AI


Microsoft Copilotとは?基礎知識や使い方を解説

Microsoft Copilotの概要

Microsoft Copilot(コパイロット)は、Microsoft社が提供するAIアシスタント(生成AIサービス)です。「副操縦士」を意味するCopilotという名前には、「AIが副操縦士として人をサポートする」という意味が込められており、ロゴも人とAIの握手をイメージして作られています。

2023年12月から提供が開始され、OpenAI社の「GPT-4」とMicrosoftの「Bing」を組み合わせた生成AIサービスです。Microsoft 365をはじめとする様々な業務アプリケーションと連携して使える点が大きな特長で、手軽に業務に生成AIを導入できます。

主要な製品ラインナップ(2024年7月時点)

  • Copilot for Microsoft 365
  • Copilot for Finance
  • Copilot for Sales
  • Copilot for Service
  • Copilot for Security

料金体系

プラン月額料金主な機能
Copilot無料・テキスト、音声、画像機能を使用したチャット<br>・ドキュメントやWebページの要約
Copilot Pro3,200円/ユーザー・WebバージョンのWord、Excel、PowerPointなどでCopilotの利用<br>・迅速なAI画像生成
Copilot for Microsoft 3654,497円/ユーザー<br>※法人向けプラン加入要・Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Microsoft TeamsでCopilotの利用<br>・企業向けデータ保護

Microsoft Copilotの効果(調査結果)

Microsoft社とLinkedIn社が公開した調査結果によると:

  • Copilotユーザーはメールを読む回数が11%減り、メールのやり取りにかかる時間が4%減少
  • Word、Excel、PowerPointを使った文書の編集量が10%増加(効率化により価値の高い作業に時間を使えるようになった)
  • ナレッジワーカーの75%が仕事でAIを使用し、「時間が節約できる」「より重要な仕事に集中できる」と回答

Copilot for Microsoft 365の特長

1. Microsoft 365上で動作

Word、Excel、PowerPoint、Microsoft Teams、Outlookなど、業務で頻繁に使用するアプリケーション上で動作します。例えば:

  • Wordで箇条書きから文書を自動作成
  • PowerPointにWordファイルを読み込ませてスライド作成
  • Excelでデータ分析やグラフ作成を自動化

2. 大規模言語モデル(LLM)が搭載

GPT-4をベースとした大規模言語モデルを搭載し、質問と回答を重ねることで精度が向上します。入力した内容はLLMのトレーニングに使用されないため、安心して利用できます。

3. Copilot Copyright Commitmentを適用

Microsoft社は「Copilot Copyright Commitment」を発表し、生成される出力結果について著作権リスクを心配せず利用できると保証。万が一の著作権異議申し立てがあった場合も法的リスクの責任をMicrosoft社が負います。

主な使い方

Copilot in WordとPowerPoint

例:セミナー企画書の作成

  1. Wordを起動してCopilotに指示を出す
  2. 自動生成された企画書をチェック・修正
  3. 作成した企画書をPowerPointに読み込ませてプレゼン資料を自動作成

Copilot in Excel

データ分析の自動化:

  1. テーブルを選択して「データの分析情報を表示する」をクリック
  2. 自動生成されたグラフや分析結果を確認
  3. 「+新しいシートに追加」で結果を保存

Copilot in Teams

会議の効率化:

  1. ビデオ会議で「レコーディングと文字起こし」を開始
  2. チャットでCopilotに「会議の雰囲気」や「会議内容の要約」を質問
  3. 「アクションアイテムリストをテーブルで作成」などの指示を出す

利用する際の注意点

1. 間違いを含む可能性がある

生成された内容はWeb上の複数ソースから情報を抽出しているため、間違った回答や不適切な表現を含む可能性があります。必ず内容を確認しましょう。

2. 法人向けプランのサブスクリプションが必要

Copilot for Microsoft 365を利用するには、Microsoft 365 Business StandardまたはBusiness Premiumサブスクリプションが必要です。永続版のOffice 2021では利用できません。

3. PCのスペックに注意

古いPCでは処理が重くなる可能性があります。AIの動作に最適な最新型PCの利用が推奨されます。

まとめ

Microsoft Copilotは、Microsoft 365アプリケーション上で動作し、業務効率化や生産性向上に貢献します。AIが短時間で生成した「たたき台」をブラッシュアップすることで、質の高いアウトプットを効率的に作成できます。最新のWindows 11と十分なメモリを搭載したPCを使用することで、最大限の効果を発揮できるでしょう。

Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました